革靴

PARABOOT(パラブーツ)のシャンボードを8年履いた感想とサイズ選びについて

今や大人気のパラブーツのシャンボードですが、私はかれこれ8年間履いており持っている靴の中で一番所有歴の長い靴になります。

もともとは、パラブーツの見た目と汎用性の高さに惚れて買ったのですが、デザインもさることながらその履き心地に魅了されて8年間愛用し続けました。

もし今履いているシャンボードがダメになっても確実にもう一足買います。それくらい魅力の詰まった靴です。

今回は、8年間パラブーツを履いた感想を元に

・8年履くためのサイズ選びについて

・長持ちさせるためのケアの方法

・パラブーツのおすすめモデル

について紹介していきます。

目次

8年履くためのサイズ選びについて

8年履くためにはサイズ選びが非常に重要になります。なぜなら、パラブーツはどのモデルも履いていくうちに革がかなり伸びるので、それを想定したサイズ選びが必要になります。

また、シャンボードやミカエルは甲が高いモデルになります。甲高の人には嬉しいですが私は甲が薄いので羽根が閉じてしまいます。

つまり、1サイズでも大きいサイズを買ってしまうと羽根が完全に閉じてしまうので紐で甲を押さえつけることが出来ません。

どのくらいサイズが大きくなるのか

私が所有しているシャンボードは、UK6.5でJP25cmのサイズです。買った当初は中指から小指にかけて当たる感じがありましたが、今では指が当たらないどころか、人差し指1本分の余裕があります。無理をすれば紐を結んだまま脱ぐことが出来るくらいです。

買う時は、幅の窮屈さは気にせず、足の長さのみでサイズを決めることをおすすめします。

サイズ表記よりも大きめに出来ている

経験からのお話で申し訳ないのですが、パラブーツは表記サイズよりも大きめに出来ていると感じます。

というのも、私は足長が25.8cmなのですがシャンボードのサイズは25cmです。もちろんメーカーによりサイズ感は全然違いますので、一概に言えないのですが試着しないで買うのは少々危険かもしれません。

通販で買うのであればサイズ交換可能なところで買うのがおすすめです。

サイズがジャストであればあるほど長持ちする

これは靴全般に言える事ですが、靴のサイズ選びはジャストであればあるほど長持ちします。

足と靴に隙間があればあるほど、アッパーの皺が深く、ランダムに入ります、皺が深く入るという事はクラック(ひび割れ)になる可能性が高いです。

また、ヒールの削れも最小限に抑えられます。大きい靴を履くと踵のフィッティングが甘くなるので、蹴り出しの際靴と踵が離れてしまいます。それにより、ヒールが地面に擦れ、削れてしまいます。

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長持ちさせるためのケア用品

パラブーツのアッパーに使われているリスレザーは、油分を多く含んでいるのである程度ずぼらに扱ってもびくともしません。

しかし、全くお手入れしないと乾燥によるひび割れや、汚れの蓄積によるダメージが出てきてしまいます。

私は、パラブーツを仕事で履いているので週5日の使用頻度です。定期的なお手入れとしては1ヵ月~1ヵ月半に1度シュークリームによる手入れを行います。

また、1年に1度程度ですが、サドルソープによる丸洗いも行います。

シュークリームによるケア

私が使用しているシュークリームは、コルドヌリアングレーズのビーズワックスとコロニルのシュプリームクリームです。

コルドヌリのワックスは油性なのであまり定期的なお手入れには使いません。3ヵ月に1度ほど、補色の意味で使っています。

それ以外の定期的なお手入れにはシュプリームクリームを使っています。

シュプリームクリームは、保革、柔軟性、ツヤ、撥水効果など1度で4度もおいしいレザーケアクリームです。

他のクリームと比べると水っぽく、伸びが悪いですが慣れてしまうと問題ありません。

サドルソープによる丸洗い

革靴を水で洗うなんて!と思うかもしれませんが、なんの問題もありません。もう10回くらい洗ってるんで。(笑)

そもそも、8年間洗濯しない服なんてありませんよね?足は人間の中でも汗をかく場所なので、そのまま放置なんて怖くてできません。消臭除菌スプレーなどを定期的に使いながら、節目で丸洗いしちゃいます。

パラブーツは元々水に強いから出来るのでは?と思うかもしれませんが、水にめっぽう弱いとされるコードバンすら水洗いしてます。(笑)

洗い方はこちらを参考にしてください!

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カフェからノアール(ブラック)へカラーリペアの実施

実は、私が持っているモデルはシャンボードのヌバックカフェです。ヌバックは表革を起毛させてるだけなのでシュークリームで寝かせることが出来ます。

ヌバックを寝かせるメリットとしては、通常の表革より光沢を出すこと出来ます。よりドレッシーに仕上がります。

また、私はカフェからノワール(ブラック)へ後染めしました。後染めに使ったアイテムはモウブレイのレザーコンシーラーです。

レザーコンシーラーはキレイに染まりますし、屈曲にも強いです。他社で出しているカラーリペアは、屈曲部分に使うとひび割れてしまう物がほとんどで使い勝手が悪いです。

それに比べ、モウブレイのレザーコンシーラーは屈曲部分にも問題なく使えるのが嬉しいポイントです。

パラブーツのおすすめモデル

パラブーツには沢山のモデルがありますが、それぞれ特徴があります。共通して言えることは、兎に角履き心地が良い、作りが頑丈、洋服に合わせやすいという3点だと思います。

個人的におすすめモデルは、

・シャンボード

・ミカエル

・ランス

・アドニス

の4モデルです。

CHAMBORD(シャンボード)

パラブーツのシャンボードは日本で1番人気のモデルです。丸みを帯びたトゥとバランスの良いモカシン縫いがかわいらしくもかっこいい、非常にバランスの取れた靴です。

プライベートでの活躍ももちろんですが、ビジカジスタイルなど少し畏まったスタイルにもよく合います。(スーツには✖)

カジュアルな革靴が欲しい方は、第一候補に挙げても良いと思います。お値段は高めですが、10年以上履けますし、デザインも飽きません。

こういった普遍的なスタイルの靴は1足持っていると重宝します。

MICHAEL(ミカエル)

ミカエルは、エルメスに卸していたモデルとして有名です。シャンボードと比べると少しアウトドアっぽいスタイルなのでタウンユースとして活躍してくれます。

アウトドアな見た目ですが、デザインに上品さがあり、どんなに服装をカジュアルに寄せても大人っぽいきれいなスタイルに仕上がります。

シャンボードより少し大きめなフィッティングです。

REIMS(ランス)

ランスは、今までのローファー界に1石を投じる武骨でかっこいいスタイルです。

ローファーって憧れるけど、実は洋服と合わせづらいですよね。スーツにはカジュアルすぎるし、私服には上品すぎる。

そんなローファー問題を解決してくれるのがランスです。

通常のローファーよりもステッチ幅が広く、モカシンも深く縫っているのでよりカジュアルな見た目に仕上がっています。また、ローファー独特の上品さやイメージも崩さないような木型なので非常にバランスが取れていて優秀なモデルです。

シャンボードと比べると踵が小さいので日本人に合いやすいと思います。

ADONIS(アドニス)

アドニスは、ランスと違いクラシックなローファースタイルです。アドニスの良い所は甲が深い所です。

所謂、アメリカ靴のローファーは甲が浅く、少しでもフィッティングを間違えると踵が抜けてしまいますが、このアドニスはそんな心配はいりません、

甲を包んでくれるような作りなので、紐靴のような安心感を得られます。また、ランスと比べてよりドレッシーな作りなので、ランスはちょっとカジュアルすぎるという方におすすめです。

サイズ選びはランスと同じで問題ありません。

まとめ

パラブーツはどのモデルでも、大切に履けば10年以上履ける靴です。

今では7万以上する靴ですが、10年履けると考えると安いですよね。3万円の靴を3年間履くよりコスパが良いです。

水にも強く、クッションも良い、ソールの交換も出来るので安心して履き続ける事が出来ますよね。

パラブーツは革靴をあまり履いたことのない人におすすめします。良い意味で革靴のイメージが変わり、スニーカーには戻れなくなると思います。(笑)

是非チャレンジしてみてください!