ローファーって実はめちゃくちゃ万能なんです!!
革靴の中でも、比較的カジュアルな見た目に入るのでジャケットスタイルの外しに使えますし、カジュアルな服装な時も、革靴として外しに使えるんです。
1足持っているだけで、どんなシーンにも使いまわしが利くので本当におすすめの靴です!
目次
ローファーの選び方
革靴全般に言えることですが、サイズ選びは足長で選ぶことをおすすめします。幅がきついからといってサイズを上げると革が伸びてきたときにぶかぶかでかっこ悪くなります。
特にローファーの場合は、紐などで締めるものがないので伸びた後のことを考えて選ばないと、踵が浮いてしまって歩くことすら難しくなってきますので慎重に選びましょう。
靴下でもフィッティングが変わってくる
ローファーを履くときに考えられる靴下を先に決めておく方が良いと思います。
例えば、素足のように見せる為にインビジブルソックスをメインに履く方、厚手のソックスでシティーボーイ風に履く方などそれぞれだと思います。
インビジブルソックスと厚手のソックスだとハーフサイズは違ってくるので、自分が最も履くであろう靴下をメインに試着するのがおすすめです。
ローファーの種類
ローファーと一口に言ってもいくつか種類があります。見た目の違いだけなので自分の好みや服装に合わせて選んで良いと思います。これがダサい!これがかっこいい!なんてのは偏見なので一切気にしなくて良いと思います。
各種類には、様々な由来や歴史がありますが、ファッションで履く上ではあまり関係ないので割愛させていただきます。
ペニー(コイン)ローファー
一番王道のスタイルですね。学生時代履いた方も多いと思います。シンプルなデザインで一番合わせやすいです。真ん中の切り口に1セントを挟んで履くのがアメリカでは流行ったそうです。
タッセルローファー
真ん中にタッセルがついたローファー。昔は年配の方が好んでたイメージですが、最近はタッセルやフリンジのブームがあったので、結構身近になったと思います。
ビットローファー
グッチが有名ですよね。甲の高い人が無理矢理履くとビットが壊れるって聞いたことがあります。(笑) テンションがかかり過ぎると痛むのかもしれません。
最近ではこのビットローファーを多く見かけるようになりました。クラシックなスタイルに欠かせないアイテムですね。
ヴァンプ
完全に装飾が無いタイプです。ローファーというよりスリッポンのイメージに近いかもしれません。他のローファーよりも甲の部分が深いため、脱げにくく履きやすいのが特徴です。
ローファーのおすすめブランド
さてさて、私がおすすめするローファーのブランドとモデルを紹介します。価格や革質、レア度を含めて紹介していきますので参考にしてみてくださいね。
G.H.BASS《WEEJUNS》
ローファーといえば必ず名前の上がるブランド。諸説ありますが、世界で初めてローファーを作ったと言われています。手ごろな値段と疲れにくいクッションが人気の理由ですね。ただ、革質はそんなに良くないです。皺の入り方が味ではなく、劣化に近いのでメンテナンスが重要になってきます。
初めてローファーを買う人にはおすすめしたいブランドです。
SEBAGO《CLASSIC》
マイケルジャクソンが履いていたことで有名ですね。マッケイグッドイヤー製法で作られているので非常に丈夫です。また、ソールが減っても修理可能なので長い付き合いが出来ると思います。
内張りのない、アンライニングなので足馴染みは早いですが、白い靴下を履きて長時間歩くと茶色くなります。(笑)
欠点としては、ガラスレザーなのでG.H.BASSと同じく革のエイジングは楽しめないでしょう。
JALAN SRIWIJAYA《98589》
ジャランスリワヤのペニーローファー。手縫いのグッドイヤーウェルト製法なので、これ以上ない丈夫さが魅力的です。モカ部分の縫い目もきれいでヨーロッパの職人技を感じます。革質も良く、エルメス傘下のタンナーを使っています。
幅も細すぎず、日本人にはうれしいフィッティングですね。しっかりメンテナンスすれば何十年と活躍してくれること間違い無しです。
HENDER SCHEME《new standard loafer》
唯一日本のブランドでおすすめのローファーです。見た目はスタイリッシュですが、マッケイグッドイヤー製法なので丈夫です。
モカの縫い糸の幅を大きくとっているのでカジュアルな印象です。革もキップスキンを使っているので非常にきめ細かく、上質なのが見てわかります。
ビブラムソールなので、耐久性も高く、雨にも強いので天気に関係なく活躍してくれるのがうれしいですね。
PARABOOT《ADONIS》
フランスの老舗メーカーパラブーツのローファーです。パラブーツのレザーはオイルをふんだんに含んだリスレザーを使っているので足馴染みも良く、水にも強いです。
このリスレザーですが、履いた時の皺の入り方がすごくきれいで、皺というよりも波打つ感じがあります。
ややロングノーズな見た目が、アメリカのローファーとは違い非常にスマートな印象です。
パラブーツは、革が伸びるのもそうですが、底の沈みが大きいので履いていくうちにかなりサイズが大きくなります。
PARABOOT《REIMS》
2つ続けてパラブーツです。(笑) REIMSでランスと読みます。先ほどのアドニスと違ってかなり男らしい見た目です。
どちらかというとランスの方が、パラブーツの得意な見た目ですね。
革質はアドニスと比べて厚く、カジュアルな印象です。キレイ目な服よりも、カジュアルにはまる見た目だと思います。太いパンツで履くとフレンチカジュアルでかっこいいです!
また、他のローファーと比べて甲の部分が深いので安定感があり履きやすいと思います。
ALDEN《99162》
靴の王様オールデン。オールデンと言えばコードバン。本当に憧れ靴ですよね。オールデンの99162と99362は色が違うだけで形は一緒です。
特徴は何と言っても革質。ホーウィン社のコードバンを使った、これ以上ない贅沢な靴です。コードバンにしか出せない光沢は、一目見ただけで良い靴だとわかるレベルです。
最大の弱点としては、コードバンは水に弱い事です。弱いというより濡れたら革が膨れ上がりますので手入れは面倒だと思います。
ちなみに、この99162と99362は日本オリジナルモデルで、海外だと986と987というモデルで甲が浅いです。
J.M.WESTON《180 signature loafer》
見た目の美しさは世界一。ザ・クラシックなローファーといえばウェストン一択です。
このウェストンのすごい所はサイズ展開です。通常、サイズは5mmピッチで選びますが、ウェストンは4mmピッチです。より正確なフィッティングを選ぶことが出来ます。
それだけではありません。幅の企画がA~Fまであります。
普通、サイズがきついと、サイズアップすると思いますが、このウェストンのローファーは縦と横の大きさを自由に調整することが出来ます。
例えば、7D(25cm幅狭)できついとすると、通常のメーカーだと7.5Dという選択になりますが、ウェストンの場合は、7Eという選択も出来るのです!
つまり、プチ個人オーダーに近い感じで選ぶことが出来ます。直営店に行くと、プロが足のサイズを測ってくれて最適なサイズを提案してくれるので知識があまりなくても、安心して選ぶことが出来ますよ。
GUCCI《ホースビットローファー》
グッチのアイコン的存在のローファーです。ビットローファーと言えば、という質問に対してほぼ全員がグッチと答えられるくらい、有名なモデルですね。
グッチのビットローファーは、発売年によって様々な形状やソールが付くので毎年買う人もいる人気商品です。
非常に返りが良く、長時間履いていても疲れません。レザーソールのモデルはヒドゥンチャネルになっているので見た目の美しさがあります。
クラシックスタイルには欠かせないアイテムですね。
ヒドゥンチャネルとは、靴底にさらに一枚革を被せて、縫い目を隠す製法です。縫い目を隠すことによって見た目の美しさを出しつつ、縫い目からの水の侵入を防いでくれるメリットもあります。
Le Yucca’s《プレーンローファー》
レユッカスとは、イタリアで活躍する日本人デザイナー村瀬由香氏によって作られる靴ブランドです。靴の製造はすべて、ENZO BONAFEの工房で、すべて職人の手作業で作られています。
女性がデザインする男性靴は本当にきれいで見た目が美しいです。まさにアートの世界だと思います。革質も最高で足馴染みの良さと履いてくうちに増す革の光沢が贅沢な一足です。
決して安くはないですが、一生履ける靴なので人生の相棒を探している人におすすめです。
まとめ
ローファーは様々なブランドから、沢山のモデルが出されています。どれを買っても正解、不正解は無いですが、修理しながら長く履けるかどうかも視野に入れて考えると良いかもしれませんね。
値段もピンキリですが、それに応じて革質や製法も変わってきます。気に入ったモデルがあったら、是非店頭で試着して購入することをおすすめします。