ファッションに興味がない人からすると、ファッションを楽しむ事や洋服を買う行為は趣味の一環であり、自分にはこの先縁のない事だと思っていませんか?
確かに、高価なブランド品やデザイナーズブランド、トレンドアイテムの購入、毎日コーディネートを組み、おしゃれを楽しむファッションは趣味としか言いようがありません。
しかし、ある程度の身だしなみを整え、年相応の着こなしをすることは大人として必要なスキルです。
実際に、身だしなみを整えファッションを理解すると、人との関りや仕事での目標達成率、プライベートの充実度が確実に今より良い方向に向きます。これは確実です。
目次
人は見た目が9割
著書で有名なフレーズですが、非常にシンプルで的を得ているフレーズだと思います。
「いや、そんなことはない。人は中身が大切だ。」
と反論したくなる方がほとんどだと思います。
しかし、本当にそうでしょうか。
そもそも、見た目で一発アウトを食らった人は、中身をアピールする場すら与えてもらえません。
10~20代のうちは、顔面偏差値に大きく依存される部分もありますが、30代にもなると、顔以外の見た目、つまり服装や髪形、爪の手入れなどに大きく依存してきます。
なぜなら、30代の男性には自立を求められるからです。
有能な弁護士は、被告人にスーツを着させる
私の知り合いの弁護士が言っていた言葉です。
これは誠意を見せる上で重要なことですが、同じ謝罪の言葉でも、服装によって捉える側の重さが変わってきます。
本当に謝罪する気持ちがあっても、ぼさぼさの髪にだらしない服装だったら、その気持ちすら伝わりません。逆に、バカにしていると捉えられる可能性すらあります。
つまり、同じ言葉や行動でも、”見た目”によって相手に与える印象は180度変わってしまうのです。
ビジネスにおける見た目
仕事中はスーツだから大丈夫と思っている方は要注意です。
なぜなら、皆同じスーツだからこそ、細やかな気遣いが目立つのです。
例えば、スーツの皺です。
ジャケットの背中に皺がついていた場合、背もたれに寄りかかって座っている事がわかります。また、膝裏の皺はしばらくクリーニングに出していないという事です。つまり、スーツは1セットしか持っていないか、まったく気にしていないかです。
革靴もそうです。手入れしているかしていないかは一目瞭然です。
もし、営業でこんな人が来ても信用はマイナススタートです。営業は信用を売る仕事ですからね。
インスタグラムでのフォロワー数
所謂、インスタグラマーの話で興味深い話があります。
20代の彼は、ファッションインスタグラマーとして3万近いフォロワーがいました。基本はコーディネートの投稿で、マネしやすい組み合わせと上手な色遣いで1年かけてやっと3万人のフォロワーがついたのです。
彼は、顔を隠して投稿していましたが3万人のフォロワーを機に、顔だし投稿を始めました。顔出し投稿の方が、今後自分のコミュニティを広げる上で欠かせないからですよね。
しかし、顔出し投稿を始めてからフォロワーは減り始め、1ヵ月で5千人のフォロワーが減りました。
ここから学ぶべきことは、彼の顔が期待していたものと違ったという事ではなく、彼のファッションの印象から、彼の顔は当たり前のように芸能人並みだと期待されていたという事です。
これがファッションの与える影響です。
30代に必要な洋服の知識
前述の通り、洋服の与える印象というのはその人の人間性や、成果までもコントロールしてしまいます。
これは、相手が洋服を理解しているかどうかは関係なく、人間がファーストインプレッションで感じる事は9割の方が同じ印象を受けます。
つまり、身だしなみに興味がない人は、必然的に身だしなみに興味がない人のコミュニティーしか参加していないのです。だから、自分の身だしなみに気づきにくいのです。
ブランドは関係ない
身だしなみに、ブランドや高い洋服は必要ありません。よく言われる表現で、服を買いに行く服がないと言われますが、これは洋服を買う=おしゃれなお店に行くというイメージがあるからです。そんな必要は全くなく、身だしなみにブランドや洋服を買う場所など関係ないのです。
また、インターネットの検索で「洋服 おすすめブランド」という検索ワードは月で10万件近く検索されています。
これが何を意味するかというと、どんな洋服を買ったら良いかわからない人は、まずブランドで探してしまいます。
洋服についてあまり知識が無い人が、おすすめのブランドを調べても
・結局そのブランドの良さがわからない。(他ブランドとの違い)
・そのブランドで何を買えばいいかわからない。
・サイズ感がわからないからネットで買えない。
・わからない事が多すぎてめんどくさくなる。
などの現象が起きるだけです。
マスファッションを知る
30代から、トレンドファッションを目指したり、デザイナーズファッションに手を出すのは難しいです。
なぜなら、30代でそういうファッションを着こなしてる方達は、中学生や高校生の頃からファッションにお金を使い、沢山の系統の服を着て、沢山の失敗をしているからです。
そういう経験が血肉となり、今のファッションが成り立っています。
20代までにその経験がない人がいきなり挑戦すると、それこそ幼く、目も当てられない結果になってしまいます。
失敗の許されない30代は、マスファッションを理解することが大切です。マスファッションとは、一般的な服装という意味です。
当たり障りのない、無地のシャツに黒いパンツ。チノパンに無地Tシャツなど。
大衆に溶け込むファッションが30代の身だしなみのカギです。
30代に必要な洋服を着る上での3つのポイント
マスファッションがカギとお伝えしましたが、これだけじゃ意味がわからないですよね。
しかし、これからご紹介する3つのポイントを理解することであなたのファッションに対する知識は確実に必要十分になります。
ポイント1:サイズ感
洋服はアイテム選びが2割サイズ選びが8割の重要度だと思っています。
なぜなら、アイテム選びは知識で、サイズ選びは経験だからです。
アイテム選びは、知識さえあれば誰でも出来ます。この記事でもお伝えした、白シャツに黒いパンツ。誰でも買えますよね。
しかし、サイズ感を文章で伝えるのは一苦労です。なぜなら一人一人体型が違うからです。
まずは自分の思うジャストサイズを買ってみるのが一番です。
上物は肩でサイズを合わせる
肩幅でジャストな物を選んで、袖が短いと感じたら違うアイテムを試してください。丈が短いと思ったら、他のアイテムを試してみてください。まずは、肩が合っていないと他のサイズが良くても、着られている感が出てしまいます。
パンツは、ウエストで選ぶ
丈はくるぶし丈に裾上げしてください。ウエストをジャストにして、太ももがきつい場合は他のパンツを試してください。決して太ももに合わせてウエストを大きめにしないでください。
これを繰り返すだけであなたの経験はより深いものになり、インターネットでは拾えないあなたに合ったあなただけの知識が身に付きます。
ポイント2:色選び
パンツは黒以外買わないでください。欧米の方は、体系を活かしたファッション、日本人は体系を隠したファッションが大切です。
黒いパンツで足を細く、長くみせるだけで印象が変わります。沢山の情報があふれる中、色々なアイテムに挑戦したくなりますが、基本を抑えてない方は応用は出来ません。
トップスは、白かネイビーにするとおさまりが良くなります。清潔感と安心感が出ます。
これ以外の色は忘れてください。
ポイント3:靴と靴下
靴下は黒一択です。差し色などの情報は一度忘れてください。私もほとんど毎日黒ソックスです。
靴は黒のローカットを手に入れてください。高い靴は必要ありません。コンバースのオールスターでも十分です。少し余裕のある方は、CT70を買ってください。現時点で最強のアイテムです。
また、手軽に万能靴を手に入れたい方は、VANSのオールドスクールでも良いと思います。
まとめ
ちょっと押しつけがましい内容になってしまいましたが、ファッションの与える人の影響というのは、プライベートのみならず、仕事の成果や、裁判の判決にも影響を与える可能性があるというのはわかって頂けたと思います。
もちろん、この記事をみてからと言って、最初から100点の着こなしは出来ません。何度も失敗を繰り返して見えてくる部分も多くあります。
もし、ファッションの事で困ったときはお問い合わせからご相談ください。
出来る範囲で答えさせて頂きます。